全国都道府県議会議長会

安心して暮らせる地域を目指して

議長写真
令和6年9月
和歌山県議会議長

鈴木 太雄




 令和6年6月に、第94代和歌山県議会議長に就任いたしました鈴木太雄でございます。また、7月には、全国都道府県議会議長会の地方自治委員会委員長を拝命いたしました。微力ではありますが、職責を精一杯果たしてまいる所存でございます。

 さて、本年1月1日、石川県能登地方を震源とする令和6年能登半島地震が発生し、北陸地域を中心に甚大な被害をもたらしました。この地震によりお亡くなりになった方々に哀悼の意を表しますとともに、御遺族の皆様、また、被災され、今なお、厳しい生活を余儀なくされている皆様方に心よりお見舞いを申し上げ、1日も早い復旧・復興を祈念申し上げる次第です。

 近年、全国の至るところで、地球温暖化の影響と思われる激甚な自然災害が頻発しており、加えて、本年8月8日には日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、気象庁から初めて「南海トラフ地震臨時情報」が発表されるなど、巨大地震発生の可能性も高まっています。

 我が国最大の半島・紀伊半島に位置する当地域は、人口減少や高齢化、過疎化が進展し、半島の付け根部の拠点から先端部を結ぶ輸送路の代替機能が乏しいことなど、能登地域と多くの類似性を有しており、道路寸断による応急活動への支障、ライフラインの復旧や仮設住宅整備の遅れなど、能登地震により明確になった種々の課題は、全て当地域にも当てはまるものであります。
 
 県民の生命や財産を守る防災対策は、緊急かつ最重点課題であります。
 
 私ども和歌山県議会では、「半島防災」という新たな視点に立った国土強靱化対策の推進などを盛り込んだ「半島振興法の延長を求める意見書」を採択するとともに、関係22道府県議会で構成する「半島地域振興対策議会議長連絡協議会」におきましても、法の延長や予算等の措置、施策の充実に関する提言書を取りまとめ、関係先に提出するなど活発な活動を続けています。
 
 二元代表制の一翼を担う議会の役割が大きくなるなか、住民の負託を受けた私達議員が執行機関との真摯な議論を行いつつ、県民の皆様が安心して暮らせる安全な社会の実現のため、幅広い施策に取り組んでいかなければなりません。
 
 今後とも、和歌山県議会議長として、全国都道府県議会議長会の一員として懸命に取り組んでまいりますので、関係の皆様方のより一層の御
支援、御協力を心からお願い申し上げます。

和歌山県議会議長
鈴木 太雄(すずき たいゆう)

生年月日

昭和46年2月26日

主な経歴

平成23年4月
和歌山県議会議員に初当選
現在4期目
農林水産委員会委員長、総務委員会委員長、建設委員会委員長、経済警察委員会委員長、議会運営委員会委員長、監査委員を歴任
令和3年6月9日
和歌山県議会副議長に就任
  
令和6年6月12日
第94代和歌山県議会議長に就任